Android搭載のe-inkタブレット端末、Boyue Likebook Musesを購入したので感想レビュー

e-ink(電子ペーパー)Androidタブレット端末、Boyue Likebook Musesを購入して一ヶ月使用した時点のレビューです。

Likebook Musesはもはや欠かせない相棒になり、とても気に入って毎日使っています

「読みもの(書籍)」と「書きもの(メモ)」が1つの軽い物体に集約され、いつでもどこでも読書でき、思いつきをメモできるようになりました。

ペン1本に「書く」と「消す」機能がつきながら、鉛筆のような消しかすが出たり、インクで手が汚れるようなことも、紙のようにグシャグシャになることもなく、最低限の持ち物でこなせます。

手書き(手描き)することが刺激となってアイデアが浮かびやすくなり、情報を直感的に書き分けて整理でき、単語もイラストも素早く記録できるようになりました。

目次

  1. なぜ購入したのか
  2. 比較検討したその他のe-inkタブレット
  3. Likebook Musesの良いところ
    • 軽くてちょうどいい大きさ
    • ペンが静か
    • 専用ペンの替え芯は?
    • バッテリー持ちが良い
    • ケース(カバー)もついてくるけど…
  4. Likebook Musesの使い道
    • 読書端末として
    • なんでもメモ用紙として
    • NotesをMacと同期
    • BooksをMacと同期
    • 意外といろんなアプリが動く
    • それなりに不安定な点も…
  5. Macで使用する場合の注意点
  6. 総じて満足

なぜ購入したのか

私はすでにペン付きのタブレット端末としてiPad Pro 9.7→10.5→11インチを所有してきており、iPadはiPadでミーティング時の記録帳や電子書籍の閲覧、その他クリエイティブ作業に活躍しています。

それではなぜLikebook Musesを購入したかというと…

1. 開きっぱなしにしておきたい

タブレット端末をメモ帳として使おうと考えると、デスク上に電源ONのまま開きっぱなしにしておきたくなります。
でも、iPadやiPhoneを開きっぱなしにて放置してしまうと、バッテリーを消耗しますし、画面がオンになっているとプッシュ通知も開封状態になってしまうため、Apple Watchに通知がこなくなってしまいます。

通知に関しては端末ごとに設定できるのでコントロールできますが、バッテリーはどうにもなりません

e-ink端末であれば、画面ONの状態で放置していてもそれほどバッテリーを消耗しませんので、使い勝手が良いです。

2. 軽いし気を使わずに持ち運べそう

iPad Proは高機能でクリエイティブな作業にはうってつけですが、ただ「書籍を読むだけ」「メモをとるだけ」という用途にはオーバースペックですし、本体だけでもそれなりの重量(468g)があります。
美しいディスプレイに関しても、万一、落として割ってしまったらと思うと、気を使います。

一方 Likebook MusesはiPadと比べると性能が低く、できることに限りがありますが、書籍を読んだりメモをとるには十分なスペックで、しかも小さく、軽いです(275g)。
また、プラスチック素材で、あまり気を使わずに持ち運べます。

3. 暗い場所で光らないからセミナー会場でも目立たない

今まで紙のメモ帳は持ち歩かずにiPadやiPhoneで記録をとっていましたが、これらはディスプレイが発光するため、セミナー会場(座席)などの暗い場所では目立ちます。

このため、自分よりも後ろに座っている方の気が散らないように、MacbookやiPadの画面照度は最低にして使っていました。

Likebook Musesもフロントライトを搭載しているものの、オフにすれば、e-inkディスプレイなので画面を発光させずにペンで記録していくことができます
逆に、直射日光下のような明るい場所で閲覧する場合も、iPadは環境光に合わせて照度を上げるためバッテリーを消耗してしまいますが、Likebook Musesなら普通の紙と同じように見え、バッテリーも必要以上に消耗しません。

比較検討したその他のe-inkタブレット

購入するにあたって、複数のe-ink端末を検討しました。

例えばAmazonのKindle Paperwhite等は安価で性能も理想的ですが、原則としてKindleストアで購入した書籍しか読めず、メモ機能を持ちません。
PDFやmobi形式にして転送すればKindle本以外も読めるようですが、ePubには対応していません。

富士通 QUADERNOSONY デジタルペーパーはノートに特化していますので、電子書籍の閲覧には向いていません。

Likebook Musesは標準リーダーでePubやPDFに対応しているほか、Android端末なので(アプリが無事に動きさえすれば)Kindle、Kinoppy、eBook Japanなど、複数の電子書籍プラットフォームをまたいで本を読むことができます
しかもメモも標準機能として搭載しています。ロック画面を好きな画像に自由に変更できます。
Android6.0ということで、バージョンが古い点は少し気になりますが…。

また、似たスペックの端末にBOOX Nova Proがあります。
BOOX Nova ProとLikebook Musesの違いについては、Likebook Muses と Likebook Mimas - BOOXシリーズの強力なライバル、Likebookシリーズにデジタイザー付きの最新世代が仲間入り!(natsuki)がとても参考になりました。

その記事の中に、

BOOX Novaは、記事執筆現在でもKindleアプリとの相性が悪く

という記載があったこと、また直感的な印象でもLikebook Musesの方が良いように感じたことから、Musesに決めました。

Likebook Musesの良いところ

ディスプレイもまずまずきれいに表示されますし、アプリごとにリフレッシュする間隔も指定できるので、好みに応じていかようにもなります。

内容物、UNBOXINGはこの動画が参考になります。私の購入分はペンのボディ・ペン先が白でしたが、それ以外は同じです。

軽くてちょうどいい大きさ

実用書や小説など、白黒印刷の書籍の読書にはぴったりの大きさだと思います。電車移動中に開いても場所をとりません。
普段から書類も「A4だと大きいな」と感じてA5で印刷するほどなのですが、それと似たような大きさで快適に読めます。

軽いので片手で長時間持っていても苦にならず、カバンも重くなりません

ペンが静か

専用ペンでの書き心地がとてもいいです。筆記時にコツコツ音もせず、なめらかに書けるけれど、ツルツル滑ることもなく。iPad Proにもこのペン先を見習って欲しいと思うほどです。

私の使い方では遅延も感じませんが、とても速く書く方や、絵を描く方はもしかすると気になるかもしれません。

また、e-ink端末特有の音だと思うのですが、画面が書き換わる時にとても静かな場所ではなんとも言えない小さな「サーッ」という音が聞こえます(耳を近づけなければ気にならない音です)。

専用ペンの見た目はチープですが、軽く、三角形で握りやすく転がりにくいのも良いですね。そしてペンのお尻部分が消しゴム機能に割り当てられているのも直感的で使いやすいです。iPad Proにも(略

ただし、ペン先が柔らかいからか、消耗が激しいです。筆圧や書く量にもよりますが、筆圧が強い私の場合は、一ヶ月に1〜2本は消費してしまいそうです。

専用ペンの替え芯は?

私が探した限り、Boyue純正の替え芯は日本国内では販売されていません

そこで、Amazonでなんとなく見た目が似ている替え芯「ワコムプロペン2専用替え芯」のフェルトタイプを購入して、実際に試してみました。

ワコムプロペン2専用替え芯との比較

上がLikebook Musesの替え芯、下がプロペン2用の替え芯です。
見た目はやはりソックリですし、実際に試したところ、Likebook Muses専用ペンでもプロペン2用の替え芯が動作しました。筆圧もきちんと検知されているようです。

WacomプロペンやBOOX、Galaxy Noteなどの他社の電磁誘導方式スタイラスでも書き込めそうですが(未確認)、もし専用ペンをなくしてしまった場合は試してみようと思います。



バッテリー持ちが良い

Wi-fiとBluetoothをオフにするとバッテリーが長持ちします。2〜3日は充電しなくても大丈夫です。
書籍のダウンロード時やデータ同期時など、データ通信を使うときだけONにしています。

なお、購入時に付属していたUSB-A→USB-C以外にも手持ちのケーブルで充電できましたが、Thunderbolt(USB-C)→USB-Cケーブルで充電しようとすると、本体がイヤホン接続として認識してしまい、充電できませんでした。

ケース(カバー)もついてくるけど…

専用ケースの使い心地も、さすが専用なだけあってぴったりフィットし、とても良いです。
ただ、私はカバーやフィルムをつけずに使いたい派なので、しばらくケースを使ったものの、結局外してしまいました。

カバーを開いたり閉じたりするのが面倒だし、少しとはいえ重くなるし、片手で読む時に微妙にカバー部分がずれたりして具合が良くありません。また、カバーの色も好みではありませんでした(紫だったら使ってたかも)。

Likebook Musesはベゼルがフラットではなく、ディスプレイ部分が少しくぼんでいるので、自宅内で使ったり、バッグのタブレット用ポケットに入れて持ち運ぶぶんには傷はつかなさそうです。

ペンは本体には挿さらない仕様なので、本体にペンループ(ホルダー)を貼り付けて使っています。見た目はダサくなりますが、実用重視ですし裏面は普段は見ることはないので気になりません。
ペンが本体に収納できる仕様なら満点でした…。

Likebook Musesの使い道

読書端末として

まずは、読書端末として愛用しています。
余計な通知や情報が目に入ってこないためか、読書が捗りすぎてKindle Unlimitedにまで入ってしまいました。
目に優しいというのも納得ですし、就寝前の読書にも向いていると感じます。

フロントライトをつける場合、昼モードにすると寒色、夜モードにすると暖色になります
プリインストールされている「App Store」アプリから「双色温混合○○(中国語で読めない…)」をインストールして有効化すれば、暖色と寒色を自由にミックスして好きな色合いに調整できます。私は暖光17、冷光18ぐらいのバランスを気に入って使用しています。

Likebook Musesの背景色調整

オリジナルフォントで読める

プリインストールされている書籍リーダーを使うと、自分好みのフォントをインストールしてePub書籍等を読めます
直下にfontsフォルダを作成し、その中にOTFやTTCファイルを置くと、書籍リーダーでそれらのフォントを選択できるようになります。

もちろんKindleなど外部のアプリに対応させることはできませんが、DRMフリーのePub書籍(技術書系は結構ありますね)を読む時には良いものです。

なんでもメモ用紙として

プリインストールのNotes機能を、思いついたことをなんでも記録できるメモ帳として使っています。亜流バレットジャーナルです。

notes/template/以下にフォルダを作成し、1404x1872pxのPNGを置いておくと、画像をメモのテンプレート(背景画像)として読み込めるようになります。
ただし、同じノートの複数ページにテンプレートを適用したい場合、ページ数分の画像ファイルをフォルダ内に置く必要があります。

一応ローカルやクラウドへのPDF/PNGエクスポートも可能ですが、特に複数ページを書き出す場合、結構な確率でアプリが落ちます。

また、複数ページのNoteファイルは筆記中に比較的アプリが落ちやすいようなので(コピー・ペーストの内容がクリップボードに残っている場合、特にかも?)、あまりページを増やさないように使っています。Noteファイルはいくつも新規作成でき、消せますので、実用上は問題を感じません。

なぜかアプリ内に保存ボタンがなく、Noteを閉じることでしか保存できないようなのですが(見落としでしょうか??)、Noteを閉じずに筆記途中で保存したい場合、上部のページ数が書いてあるエリアをタップすると複数ページの一覧になり、保存できます。

上部のページ数が書いてあるエリアをタップ

NotesをMacと同期

有料のDropsyncアプリを使うと、端末内の任意のフォルダをDropboxと自動同期できます。
私は書籍ファイルやメモを同期しています。

Notesの原本のファイル群はnotes/data/以下にあります。
ファイル名が○○note.pngで終わるのはテンプレートなしの状態のPNGデータ、数字.pngで終わるのが、テンプレートありの状態のPNGデータのようです。

このため、テンプレートが適用された状態のPNGデータをMacと同期するために、正規表現で

*[0-9].png

にマッチするデータのみを同期しています。

BooksをMacと同期

書籍も同様に、Dropsyncアプリを使ってBooksフォルダ以下をMacと同期しています。

バッテリーの持ちを良くするために普段はWi-Fiはオフの状態で使用していますが、オンすれば同期してくれますので、ワイヤレス状態でストレスなく書籍を管理できて快適です。

意外といろんなアプリが動く

Kindle、Kinoppy、Renta、eBook Japanなど、私が普段利用している電子書籍アプリは(動きがぎこちなかったりはするものの)無事に利用できました
内蔵リーダー以外がきちんと動作することはあまり期待していなかったので、一通り使えて安心しました。

iPad ProのKindleアプリで書籍を読んでいた頃に「Kindleは画質が悪い」と感じたため、他の電子書籍配信サイトを利用していたのですが、e-ink端末の場合は画質の悪さがそれほど気にならないことにも気づきました。

それなりに不安定な点も…

動作がもっさりしてきたなと感じたら、アプリ履歴のクリア(解放)や再起動をかけると調子が良くなります。

また、私の個体はディスプレイの端っこがちょっと接着しきれていないような?妙な模様が出ています。お値段なりのクオリティ、実用上問題ないのでそのまま使っています。

Macで使用する場合の注意点

初めてのAndroidタブレットだったので知らなかったのですが、ただMacとMusesをUSBケーブルで繋ぐだけでは、充電はできてもデータのやり取りはできません。
専用アプリ「Android File Transfer」をあらかじめMacにインストールしておく必要があります。

総じて満足

価格を考えれば、5つ星中、4.5はあげられる商品です。Notesの動作がもっと安定すれば星5つです。

全体的にそれほど細かなこだわりは持っていない方だというのもありますが、普通に使えるので満足です。

リクエストとしては、NotesからのWi-Fi経由での印刷をサポートしてほしいですね。

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