電子ペーパー「クアデルノ」A5 (Gen.2)購入 2ヶ月後のレビュー

7月末にクアデルノ(FMVDP51)を購入し、2ヶ月ほど使いましたので記事を書きます。総合的に満足しています!

Likebook MusesやiPad Proとの比較

私はすでに一台、クアデルノと用途の被るE Ink端末「Likebook Muses」を所有しています。また、iPad Proも(2台も…)持っています。

Android端末であり、好きなアプリをインストールできるLikebookと比較して、クアデルノは用途を「字を書くこと」「ノート取り」に絞り込んだ端末です。Likebookのように好きなアプリをインストールできませんし、ブラウジングもできませんし、音も再生できませんし、ePubなどの電子書籍も読めません(PDFは開けます)
また、大きな違いとして、クアデルノにはバックライトがありません。暗い場所でノートをとりたい場合やPDFを読みたい場合には向いていませんね。

iPad Proとは何もかもが異なっているので比較すべきではないかもしれませんが、強いて言えば、iPadでは色々な通知やSNSの誘惑が多いですが、クアデルノにはそういった機能がないので、純粋に筆記に集中できます。クアデルノはiPadと比べて軽く、ガラスではないので扱いも多少気楽です。iPadはMacのSidecarでサブディスプレイとして使ったり、リビングでのカラー書籍の読書や勉強(閲覧)、カラーのお絵かき、動画等の視聴などマルチに活用しています。

用途

私の場合はクアデルノを作業ToDo日誌(兼日記)として主に利用しています。また、長期的な目標をリスト化したり、書籍の感想ノートとしても利用しています。
その他、ちょっとした図の書き取りや計算メモ、落書き帳など、書き捨てる用途でも使います。

セミナーの参加メモやミーティングメモなども、電子ノートなので領域にしばられることなく書き&描きまくれます。特に、書くことで記憶したり、視覚で理解を深めたりするタイプの人に向いていると思います。話を聞きながらわいた疑問も、とりあえず書いて残しておけます。

書き心地

書き心地は良いです。
ベゼル部分も含めてまっ平らなので、手を置いた時に違和感がありません。

何も意識せずに、紙と同じように書けます。フエルトペンで紙に書いているような感触に近く、iPadとApple Pencilの組み合わせのようなコツコツ音もしません。ディスプレイの色は懐かしの藁半紙のようで、これはこれで目に優しくて良いと感じます。

書き始めは少しデジタルっぽいギザギザが出ますが、一度スタイラスをディスプレイから離すとファイナライズ(といえばいいのか?)されて、滑らかな線になります。

特にLAMYコラボのスタイラスペンで書いているときは、本当に紙に筆記しているかのように脳が錯覚します。LAMYコラボスタイラスは標準スタイラスと比べて太いので、私のようなペンの握り込みが強い方や筆圧の強い方にはオススメです。標準スタイラスだと細すぎて中指が痛くなってきます。

標準スタイラス/FMVSP2(上)と、LAMYコラボのスタイラス/FMVSP3(下)

ただし、クアデルノは、描画した線がベクター形式で保存されるため、消しゴムツールはスタイラスでなぞった場所にある線の全てが消えます。書いた線のうちの少しを訂正したくてもできません。私はラスター形式の方が好みなので、選べると嬉しいです…拡大縮小したときのことを考えればベクター形式の方が優れているのはわかるのですが。それにしても消しゴムツールの適用範囲が広すぎて、消す作業には少々ストレスを感じます。

この点、Likebook Musesはラスター形式なので、書いた線の一部だけを消すことができ、文字書きだけではなくちょっとした絵描きにも向いています。書く時の反応や画面の精細さも正直Likebookの方が上かも、と思いました…。ただ、ソフト&ハードの総合的な使用感では間違いなくクアデルノの方が品質が高く、満足度が高いです。

ハードウエア

全体的に、スマートな見た目で満足度が高いです。欲を言えば標準スタイラスは本体に内蔵できる方が嬉しかったですが…。良い意味でタブレットぽさが少ないので、ビジネスシーンでデスクに置いておいても悪目立ちしないと思います。

私はA5サイズがちょうど良いです。スタンドに立てるにしてもデスクに平置きするにしても、今後外出できるようになって持ち歩くとしても、程よい大きさです。また、クアデルノのA5サイズはディスプレイサイズがA5ですが、A4サイズは本体全体のサイズがA4です。店頭で両サイズを見た時に、倍といえるほどの大きさの違いを感じなかったので、特に理由がなければA5で足りると感じました。私は小さな字を読むのも苦痛にならないタイプなので、特にそう思います。

薄くて軽いだけに、カバンに入れての持ち運びの際は折れないように配慮が必要かなと思います。

充電ポートが本体の上側についているのはとても良いと思います。スタンドに立てた状態で充電したり、あるいはクアデルノを体にのせて使いながら充電する時には、上側にあるほうが取り回しが良いです。なんならスマホも充電ポートが上側についていてほしいぐらいです。

ただし、不満な点もあります。本体上部側面の電源スイッチが細長い上に固く、押しにくいです。大袈裟にいえば指肉に食い込む感じで、ちょっと力がいります。本体正面のボタンでスリープからの復帰ができれば良いのになと思いました。その方が押しやすいので。

ソフトウエア

シンプルな操作感で、使いやすいです。使っていてクラッシュしたり、といったようなことも今のところ起きていません。全体的な動作速度も全く気になりません。

ドキュメントを開いている状態で「最近開いたドキュメント」から別のドキュメントと行き来できるのは嬉しいですね。

Macとの同期も特に問題なく実行できました。各ドキュメントの同期先をDropboxフォルダにしておけば、Dropboxを通じて他の端末とも同期できます。ドキュメントが独自の拡張子ではなく、PDF形式というのもまた扱いやすくて良いですね。内容としては独自のメタデータ等が含まれているのかな?と思いますが。

スタンバイ画面に好きな画像を設定できると嬉しいですが、ビジネス用なので難しいのでしょうかね。

なおクアデルノには手書きメモの『☆』と『✳︎』記号を検索できる機能があるのですが、私の字がヘタすぎるせいか『☆』記号が検索に引っかかってくれません『✳︎』は引っかかるのに…。

配布テンプレートがイケてる

クアデルノの公式サイトではテンプレートPDFを配布しています。

テンプレートはどれも使い勝手が良いのですが、特に「スケジュール」テンプレートに感動しました。
このスケジュールテンプレートは、冒頭にマンスリー、そしてその後にデイリーとページが続くのですが、それぞれのページから「リンク」が張り巡らされており、ページの移動が劇的にラクです。しかも、デイリーページの好きなところに新規ページを差し込めるため、たくさん書きたいことがある日は、いくらでもページを追加して記録できます。何年度までこのスケジュールテンプレートを配布してくれるかは正直気になるところではありますが、数年は頑張って提供してほしいです。

動作保証の対象外になってしまうとは思いますが、このテンプレートPDFは、Adobe Acrobatで開いて編集できました。クアデルノ単体では対応していない、画像の挿入もAcrobat経由でできました。クアデルノへの同期や表示も今のところ問題ないように見えます。

PDF内でのページの複製機能はLikebook Musesが対応していなかったことなので、これができるのはとても嬉しいですね。

ケースを自作

クアデルノには純正カバーが用意されています。

クアデルノアクセサリー紹介ページから引用

スリムで良さそうなのですが、私は何でもかんでも紫が良いので、自作することにしました。

上記の「B5ファイルノートカバー」を加工して、クアデルノを入れてみました。

純正カバーも粘着テープで本体をカバーに貼り付ける形式のようなので、同様にしました。ただ、買ったままだと厚みが出過ぎるので、クアデルノを貼り付ける側のレザーを切り抜きました(せっかくの製品をすみません…)

レザーをくり抜いたり、構造上めくれてしまう部分を接着したり…
剥がせるテープで本体を接着。ペンホルダーもありますが、ペンの位置は真ん中が使いやすかったのでそちらに。

一応、粘着テープを使わなくてもレザーの裏側から本体を差し込むだけでケースとして使える形で切り抜いてみたのですが、実際にクアデルノを入れてみると、レザーによってできる本体との段差が気になりました。粘着テープ形式の方が使い心地が良かったです。

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