請求書管理システムSiwappをMacにインストールする方法をご紹介します。
この記事は、ローカル環境でSiwappを動かしたいRails開発者、もしくは取り組む意欲のある方を対象としています。
この記事は「請求書管理システムSiwappのRails版のUIを日本語に対応させました」の続きです。
動作環境について
MacOS Sierra Version 10.12.5にて動作を確認しています。
未確認ですが、Railsが動く環境であれば、Windowsでも動くはずです。
エディタはAtomを使用しています。
MacでRailsを動かす下準備をする
まずは、ローカルでRuby on Rails、Git、PostgreSQL等が動くように環境を整えます。
Ruby on Rails学習スクールのDIVE INTO CODEがテキストを無料で公開していますので、そちらをご覧になるのが一番わかりやすいかと思います。
(筆者もこの手順で環境を構築しています)
Gitからファイルを持ってくる
ローカル環境のSiwappディレクトリを置きたい場所にTerminalで移動し、コマンドを打ちます。
[bash]
git clone git@github.com:siwapp/siwapp.git
[/bash]
データベース設定を変更する
Siwappは、ダウンロードしたままの状態ではHerokuで動作する設定になっています。
環境設定を変更するため、環境設定用のファイルを作成します。
便宜上、コマンドで表記していますが、Finderから該当ディレクトリを開き新規作成するなど、自分のやり方でOKです。
[bash]
# Siwappディレクトリに移動します
cd siwapp
# 「.env」という名前のファイルを作成します
touch .env
# 「.env」を開きます
vi .env
# ファイル内に一行、下記を記述します
RAILS_DATABASE_HOST=localhost
# ファイルを保存して閉じます(ESC→:wq)
[/bash]
Siwappをインストールする
siwappディレクトリ内でインストールコマンドを打ちます。
[bash]
bundle install
[/bash]
capybara-webkitでエラーが出る場合
もしこの時、下記のようなエラーが出る場合:
An error occurred while installing capybara-webkit (1.11.1), and Bundler cannot continue.
Make sure that gem install capybara-webkit -v '1.11.1'
succeeds before bundling.
試しに「gem install capybara-webkit -v ‘1.11.1」を打つと「Command ‘qmake ‘ not available」とのことでした。
下記のコマンドでqmakeをインストールしました。
[bash]
brew install qt@5.5
brew link –force qt@5.5
[/bash]
「which qmake」コマンドを打ってパスが返って来ればインストール成功です。
もう一度「bundle install」コマンドを打てば成功するはずです。
データベースをセットアップする
コマンドを打ち、データベースを構築します。
[bash]
bundle exec rake db:setup
[/bash]
(すでにインストール済みのSiwappがある場合はbundle exec rake db:migrateですね)
ユーザを追加する
Siwappにログインするためのユーザを設定します。
ターミナルにて下記のコマンドを打ちます。
[bash]
bundle exec rake siwapp:user:create[‘■ユーザ名■’,’■メールアドレス■’,’■パスワード■’]
[/bash]
例えば「bundle exec rake siwapp:user:create[‘hogesan’,’hogesan@example.com’,’passw0rd’]」などです。
起動する
ターミナルにて「rails s」コマンドを打ち、Siwappを起動させます。
にアクセスすると、ログイン画面が表示されますので、先ほど作成したユーザのメールアドレスとパスワードを入力してログインします。
メールの送信
Siwappはローカル(開発環境扱い)だとメールが送信されない設定になっています。
ローカル環境からメールを送信する場合、
development.rbの
config.action_mailer.delivery_method = :test
を
config.action_mailer.delivery_method = :smtp
に変更する必要があります。
手軽に起動したい場合
開発するでもなく、ただ使うために起動するのに、いちいちターミナル開いて指定ディレクトリでrails sするのが面倒だよね、という方にはこちらのエントリをオススメします。